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Apple Watchをやめて、チープカシオ「カシオロイヤル(AE-1200)」にする

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高機能なApple Watchから、数千円の「チープカシオ」へ。カシオの傑作デジタルウォッチ「AE-1200(通称:カシオロイヤル)」へと乗り換えた最大の理由は、「毎晩の充電という終わりのないお世話」と「手首からの容赦ない通知」から自分を解放するためです。

4年ほどの間、私の左手首にはApple Watchがありました。しかし先日、ついに沈黙の時を迎えました。

物理的な破損ではなく、おそらくバッテリーの寿命。ただ、修理に出してもそれなりの修理費がかかり、基本は新品交換になるそうです。新しいモデルを買うか…と考えた時、ふと素朴な疑問が頭をよぎりました。

「この数年間、私は本当にこの小さな四角い画面に救われていたのだろうか、それとも……」

今更ながらそう感じた私は、思い切って左手首から多機能を手放してみることにしました。あえて代わりに選んだ相棒は、世界中で愛されているカシオの傑作デジタルウォッチ「AE-1200」、通称カシオロイヤルです。

いわゆる「チープカシオ」に属する時計になるのですが、機能を盛り込むのではなく、あえて「完結した道具」を身につける。レトロフューチャーなデザインが光るこの時計は、情報過多な日常に余裕を取り戻すための、最高の特効薬でした。Apple Watchをやめて気づいたメリットと、時間の捉え方の変化をお話しします。

いつから私たちは、手首の振動に怯えるようになったのか

もちろん、Apple Watchをはじめとするスマートウォッチには素晴らしい側面もありました。私にとっての最たる功績は、「高級時計のマウント合戦」という大人の面倒な円環から、合法的に離脱させてくれたことです。

「いい歳なのだから、それなりの機械式時計を……」という無言のプレッシャーに対し、スマートウォッチは「私はテクノロジーと効率を重んじる人間ですから」という強力な免罪符になってくれました。どんな場であってもフラットな立ち位置を確立できる。その性質には、確かに救われていた部分があります。

便利さの代償としての見えない鎖とストレス

しかし、思い返せば便利さと引き換えに、小さなストレスを少しずつ支払っていたのも事実です。

例えば、デスクに向かって集中している最中、突然手首がブブッと震えて「スタンドの時間です(立ち上がりましょう)」と指示される。反射的に視線を落とし、その度に思考の糸を強制的にブチリと切られてしまうあの感覚。さらに言えば、毎晩のように充電ケーブルに繋ぐというお世話の作業も、地味な負担になっていました。

通知が届くたびにビクッとしてしまうのは、デバイスに自分の時間を管理されている証拠。知らず知らずのうちに、精神的なゆとりを奪われていたのかもしれません。

通称「カシオロイヤル」という、大人のカウンターカルチャー

スマートウォッチを外した手首に迎え入れたのが、AE-1200のシルバーモデルです。液晶の中に浮かぶ世界地図や丸型のアナログ風グラフィックなど、映画の秘密兵器を思わせるレトロフューチャーなデザインに、かつて少年だった頃の心がチクチクと刺激されます。

実は「時計マウントからの離脱」という意味でも、この数千円の傑作は最強の選択肢になります。安価でありながらチープさを微塵も感じさせない佇まいは、むしろ「分かっている大人の遊び心」として、周囲の視線を心地よくいなしてくれるのです。

比較項目スマートウォッチカシオロイヤル(AE-1200)
主な機能通知、ヘルスケア、アプリ連動などなど多数時刻表示、世界地図(ワールドタイム)、アラーム、ストップウォッチ
デザイン無機質な四角い画面遊び心あるレトロフューチャー
バッテリー毎日〜数日に1回の充電約10年間のメンテナンスフリー
重量(装着感)存在感あり(金属・樹脂)樹脂ガラスと軽量メタルで驚くほど軽快

毎晩のお世話からの解放、頼れるタフさ

まず驚くのは、その圧倒的な気軽さです。金属的な輝きを持ちながらも、手首に負担をかけない軽快な装着感。長袖のシャツやジャケットの袖口にも、すっきりと美しく収まります。

そして、毎晩の充電に縛られていた身からすると、「10年間の電池寿命」という驚異のタフさは、それだけで一種の解放感があります。さらに、雨や手洗いを気にせず使える「10気圧防水」や、暗所でも安心な「LEDバックライト」を装備するなど、過酷な日常を支える必要最低限の機能がしっかりと凝縮されている点も見逃せません。多くを望まないからこそ、道具として極めてタフで誠実なのです。

時計の存在すら忘れて日常に没頭できる。この絶対的な信頼感こそが、道具としての本来の姿ではないでしょうか。

通知が来ないという圧倒的な自由

この時計は、歩数も測れなければ、心拍数も出ません。もちろん、Slackの通知で仕事を急かしてくることもありません。

しかし、この「通知が来ないこと」こそが、最大の贅沢でした。時間を見るためだけに腕を上げ、レトロな液晶の数字を確認し、また腕を下ろす。そこには「ついでにスマホの通知を見てしまう」というノイズが一切混入しません。多機能に見えて、実は「時間と向き合うこと」に特化している。その割り切りが、実に潔いのです。

スマートウォッチを外して手に入れた確かな余裕

カシオロイヤルを身につけるようになって数週間。私の中で、静かですが確かな変化が起きました。手首をチラチラと気にする回数が、激減したのです。

不要な通知に急かされなくなったことで、目の前の「今」に深く没頭できるようになりました。趣味の時間を楽しんでいるとき、あるいは静かに読書を楽しんでいるとき。大切な時間を何者かに妨げられるストレスから、ようやく解放されたのです。

また、人と会って大切な時間を共有しているとき、手首をチラチラと気にするのはどうしても失礼な印象を与えてしまいます。かといって、袖の中で手首が震えたときに「気付いていないフリをして、あえて見ないようにする」というのも、それはそれで妙な気疲れを伴うものでした。通知の振動に脳のメモリを割かなくていい日常が、これほど快適だとは思いもしませんでした。

すべての情報をリアルタイムで追いかけない。あえて速度を落とし、情報の波から一歩引いた場所に身を置く。これこそが、私たちが本当に欲しかった余裕の正体なのではないでしょうか。

沼?AE-1200に隠されたこれからの楽しみ

さて、こうして私の相棒となったカシオロイヤルですが、実はこの時計、世界中に熱狂的な愛好家がいるモデルです。大人の物欲を刺激するディープな世界が裏側に広がっています。

液晶のカラーを変更するフィルターや、ケースを金属製に換装するカスタムメタルパーツなど、非公式の「改造(Mod)パーツ」が世界中で豊富に出回っているのです。

しばらくこのままの姿を堪能してみて、この見た目に飽きるようなことがあれば……次はそんな「大人の工作」に手を染めてみるのも面白いかもしれない、と密かに目論んでいます。

チープカシオでありながら、プラモデルのように弄り倒せるポテンシャルを秘めている。そんな改造する楽しみという未来の余白も含めて、この時計は実によい買い物をしたとニヤリとしてしまうのです。もし実際にカスタムに挑戦した際は、またこのブログでご紹介できればと思います。

自分の時間を取り戻すために

改造という、少々マニアックな趣味にまで脱線してしまい、長い文章になってしまいましたが、最後に少しだけ。

もちろん、スマートウォッチを完全に否定するつもりはありません。ランニングなどのスポーツシーンや、どうしても即座の連絡対応が求められるビジネスの現場では、今でも間違いなく頼れる相棒です。

しかし、私たちの24時間をすべて効率化のシステムに組み込み、常にデバイスの管理下に置く必要はないはずです。

「なんだか最近、通知に追われて疲れているな」「ガジェットのお世話から解放されたいな」と感じたら。まずは週末のだけでも、スマートウォッチをそっとデスクに置く、または、シンプルな時計に付け替えてみませんか。

手首からの振動が消えたその日、あなたはきっと、いつもより少しだけゆっくりと優しく流れる、あなた自身の時間を取り戻せるはずです。

※AE-1200WHDをAmazonでご購入する場合は、自分でコマ詰め(ベルト調整)を行う必要があります。工具セットがあると便利です。

AO3(あおさん)/ 32mm 管理人

昭和生まれのアラフィフのええおっさん。ガジェット、キャンプ、食をテーマに、大人のこだわりを探求。実体験に基づいた、日々の生活を少しだけアップデートするヒントを発信中です。GR4の抽選販売に申し込みましたが、外れたようです。懲りずにまた次回!