【高知県の郷土料理】なすのたたき。酒のつまみとしても最高な初夏の逸品
4月中旬にして夏日を記録し、季節の移ろいの早さに驚かされます。暑くなってくると、誰しも食欲が落ちるのではないかと思います。そんな時にこそ試していただきたいのが、高知県安芸市が誇る最強の刺客「なすのたたき」です。私が知ったのは数年前ですが、テレビで取り上げていたものを見て、作り始めました。夏らしい酒のつまみです。
本来は焼きアジの身をほぐして載せる手間のかかる料理ですが、今回はサバ缶を活用。仕事終わりの晩酌タイムを格上げする、至高のレシピをお届けします。
1. なすのたたきとは?「カツオ」を凌ぐ満足感
なすは単なる野菜ではありません。油を吸ってトロトロになったなすの上に、これでもかと薬味と魚の身を盛り付け、ポン酢でガツンといただく。これが「なすのたたき」です。
一口食べれば、じゅわっと溢れるなすの甘みと、薬味の爽やかさ、そしてサバの旨味が口の中でスクラムを組みます。ヘルシーでありながら、ビールや日本酒が止まらなくなる……まさに「酒のつまみ」として完成された逸品なのです。
2. 【材料】初夏の香りを凝縮!準備リスト
初夏から夏にかけて旬を迎える野菜たちは、香りも栄養も最高潮。スーパーで手軽に揃うものばかりです。
- なす:5本(たっぷり使いましょう)
- サバの水煮缶:1缶(アジの代わりとして優秀な旨味になります)
- 玉ねぎ:1個(★たっぷりスライスして土台にします)
- 薬味(★ここが最重要!お好みで。量は多めが良き):
- 大葉:適量(10枚以上、贅沢に刻むのがおすすめ!)
- みょうが:適量(シャキシャキ感をプラス)
- 生姜:適量(針生姜、刻み、すりおろしなど)
- にんにく:適量(スライス、すりおろしなど)
- ポン酢:たっぷり回しかける分だけ
- 揚げ油:適量
3. 【作り方】酒が進む!失敗しない3ステップ
① なすを加熱する(素揚げ、または揚げ焼き)
なすは適度なサイズに切り、皮目に格子状の隠し包丁を入れます。このひと手間が、味を染み込みやすく、噛み切りやすくするするコツです。
- こだわり派なら:180℃の油で3分ほど素揚げに。なすの鮮やかな色と、とろけるような食感が際立ちます。
- 手軽に済ますなら:フライパンに多めの油を引いて揚げ焼きに。皮目からじっくり焼き、全体がしんなりするまで火を通せば十分美味しく仕上がります。
② 土台作りとサバの準備
玉ねぎ1個分を薄くスライスし(水にさらして水気を切っておきます)、お皿全体に贅沢に敷き詰めます。 その上に、軽くほぐしたサバ缶をまんべんなく広げてください。この「玉ねぎ+サバ」の層が、なすの旨味を受け止める最強の土台になります。
③ 「盛り付け」という名の建設作業
サバの上に、調理したての熱々なすを並べます。 そして仕上げ!用意した薬味を、「これ、山盛りすぎじゃないか?」と思うくらい、こんもりと散らします。 最後に、お好みのポン酢をドバッとかければ完成です!
4. 美味しく楽しむためのこだわり
- スライス玉ねぎが「味の鍵」になる 玉ねぎを1個分たっぷり下に敷くことで、なすの油っぽさが中和され、最後までさっぱりと食べられます。シャキシャキの玉ねぎと、トロトロになったなす……この食感の対比こそが醍醐味です。
- 薬味は「多め」が絶対正義 なすとサバの濃厚さを、大量の薬味が爽やかに引き締めてくれます。薬味の山を崩しながら、一緒に頬張るのが正解です。
- サバ缶がなくても十分美味い サバ缶を推してきましたが、実はなすと玉ねぎ、そして山盛りの薬味だけでも十二分に酒の肴になります。サバ缶が苦手な方は、抜きでも十分楽しめます。素材の味をシンプルに楽しみたい時は、あえて魚を抜いた「引き算」の美学を楽しむのも一興です。
- 冷蔵庫で冷やすのもおすすめ 私は、調理後、冷蔵庫でしっかりと冷やしておくのがおすすめです。暑い夏に冷えたコレが最高です。その場合は、ポン酢は後でかけるほうが良いです。
5. 今夜の晩酌は「なすのたたき」で決まり
「なすのたたき」は、これから旬を迎える野菜を大量に、そして最高に美味しく食べられる魔法の料理です。サバ缶を使えばボリューム満点のメインディッシュに、なすだけでも贅沢な冷菜になります。
私は、よくこれをキャンプで振る舞います。キャンプ飯は、味が濃いものや肉に偏りがち。こういうさっぱりあっさり料理はけっこう喜ばれるんです。
食欲が落ちる初夏の夜、皿いっぱいの玉ねぎと薬味の山に囲まれた至福の一皿を、ぜひお気に入りの酒と一緒に楽しんでみてください。
さて、私も今夜は「なすのたたき」を肴に、土佐の日本酒でも開けようかと思います。皆さんも、良い晩酌を!





